mizunoyousei0001のブログ

主に詩をのせておりますが、時々、日々の出来事や俳句、短歌も載せております

詩を主にブログに載せております
日々の心模様、自然の様子などを拙い言葉で
綴っております

mizunoyousei0001のブログの新着ブログ記事

  • 詩 あき

    静けさが 時間の海で泳ぎ出すと 何処かでパチンと 季節の割れる音がした 中から 冷たさが吹き出して来た 色白になった風が それを刻んでは拡散して行く 夜になると それは熟成され 寂しさに醸造され 加速度的に広がって行く 秋になると 特に秋の始まりには 熱を帯びた愁いが あちこちに噴出する 秋はそれ... 続きをみる

  • 短詩 哀しみ

    寂しさの中を そっと 覗いたら 涙になる前の哀しみが じっと 座っていた

  • 詩 信じて

    もう 涙の準備はしなくていいよ 悲しみにさよなら出来るから ほら 風の優しさに触れてごらん 心が軽くなれるから ほら 青い目の空を見つめてごらん 澄んだ想いが生まれてくるから 太陽だって ずっと あなたを見ているよ 心配しないで歩いて行こう 心を見つめて 自分を信じて

  • 詩 何でもない日

    穏やかな陽ざしが咲いて おとなしいこころがあって にこにこした私がいる そんな 何でもない当たり前の事 その 何でもない事が とっても嬉しい日がある

  • 詩 心模様

    白い雲に 赤いものをひょいと混ぜたら あったかな夕焼けが生まれた 悲しみの口先に ひょいと混ぜれたら にこにこした私が 生れて来るかな・・・

  • 詩 悲しみの欠片

    星が 泣いていた暗い夜 寂しさに誘われると また 落ちて来た悲しみの欠片 胸に当たると とても冷たくて痛い 夏の真ん中にいても 真冬のように寒い 濡れたオブラートのような私が しゅるしゅると縮こまって行く 震える心に 言い聞かせるように 一目散に手を合わせた

  • 詩 風をください

    きっと 哀しい夢でも見たんだね 今にも 泣き出しそうな暗い雲 声もかけられない 空がある 今日は風も何処かで怠けている 寂しさと遊び始めた私の心 風さん 優しい風をひとつください ため息を飛ばせるほどの 青い風を ひとつ

  • 詩 心波

    寄せては返す 心の波 優しさに留まる事も 出来ず 哀しみに逆らう事も 知らず 涙に返る事もせず 切なさに寄りかかり 彷徨い 移ろう 心の旅人

  • 詩 やしさの秘密

    いつも やさしいこころを もっているひとは ひとの かなしみや さみしさや なみだまでも ぜんぶ むねにすいこんで また あたらしいやさしさに かえてしまう こころのなかに まほうの やさしさせいぞうきを もっている そして ひとつ やさしさがうまれるたびに ひとつ えがおのはながさき ひとつ し... 続きをみる

  • 詩 悲しみ

    暗い海だ 寂しい夜だ 海よ 何か 悔しい事でもあったのかい さっきから ばしゃばしゃと 岸壁に そんなに怒りをぶっつけて でも おまえには やっぱり 穏やかな姿が似合っているよ 月よ 何か 辛い事でもあったのかい ぷいと 横を向いて 雲のベットでふてねして ずっと 厚いカーテン閉めたままじゃ お前... 続きをみる

  • 詩 夜の海

    季節が おもむろに 痩せた横顔を見せた夜 静けさに 萎んだ心を浮かべていたら 意地悪な手つきをした 風波が それを浚って行った 空の海で 涙星を幾つも並べては 涼しい風で手紙を書いて 切なさの封筒に入れてみる さらさらと星砂の音がして 想いの星が流れて消えた 夜の海は何処までも深く 浮かぶ星は限り... 続きをみる

  • 短詩 青春

    青春とは 眩い錦の美旗 もう 私には 掲げる勇気も力もない

  • 短詩 秋

    秋は 愁いを抱えた 文学青年 ため息の文字を 綴るだけ

  • 詩 寂しい

    雲は白い糸で 独り楽しそうに 編み物に夢中になっている 素っ気無い空は 少しも想いをくすぐらない 色付いた言葉も 香り付けした切なさも 何も落ちて来ない 何か物足りない寂しい日 遠くの山に憧れる 近くの川に 心を映してみる 青い空に泣いてみる 白い雲に顔を埋めて見たい 破綻した空の継ぎ目に 消えて... 続きをみる

  • 詩 寂しい風船

    私の心は 今にも壊れそうな 寂しい風船 ことばひとつで 萎んだり 凹んだり 風も無いのに 揺れて見たり 気持ちの波に 浮かんでいたり ため息の森で 躓いてみたり 涙の底に 沈んでいったり 朝日新聞 ローカル版 掲載  2014.7.31

  • 詩 私

    空の彼方から見れば ありんこほどの小さな私 そんな小さな命だけれど 泣いて 笑って 喧嘩して 心が折れてまた泣いて それでも 雨後の明日には また 晴れた空のように ケロリンと笑う 哀しい事も有るけれど また ケロリンと笑う

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  • 詩 黄昏

    青い空に 白いカーテンを降ろし 空は 雲をとき色に染めては 西の空に集めている 疲れた一日が 欠伸を始めると 今日を起きた出来事を 全て鞄に詰め込み 時が明日に帰って行く それまで華やいでいた 昼間の景色を 静かに静かに 夕闇が夜に戻していく       産経新聞「朝の詩」掲載

  • 短詩 反抗期

    「ごめんね」の  たった四文字が言えなくて  尖っていたあの頃

  • #詩  秋の心

    音のない祭りのような 秋の懐に手を伸ばすと 秋は 私に泣けという 笑えという 成熟した色香を肴に 酔えという 踊れという 秋は 物詫びた儚さを詠う 孤独を背負った寡黙な詩人 冷たい風に諭すように 散り際の美学について 切々と語り始める ひらひらと舞い落ちる 一片の枯れ葉 そっと 手で受け止めると ... 続きをみる

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  • 詩 やさしさ

    言葉なんていらないね やさしさを伝えるのに とびっきりの笑顔が ひとつあれば それだけでじゅうぶん 言葉と感情は 時々 喧嘩する 無口がいい 寡黙でいい 難しくするのは余計な知恵 黙って野に咲く 無垢な花を見ていると そう思えてくる   産経新聞「朝の詩」掲載

  • 短詩 秋模様

    秋は感傷 夜になると 寂しさが加速する 溢れる静けさ 青息吐息の憂鬱な風 枯れ葉の音にも 躓くこころ

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  • 短 詩 初秋

    秋の夜の寂しさは 私の心に 親しげな友達のように すっと 入り込んでくる

  • 詩 夜の月

    川に落ちた月がひとつ 揺れる川面に青く光る 救いあげて見たけれど そっと 抱きしめて見たけれど するりと抜けて 冷たく笑う 想いを寄せた 夜の月

  • 詩 似たもの同士

    寒さと寂しさは何処か似ている 身体が震えるのが 寒さで 心が震えるのが寂しさだから よく似ている どちらも 冷たくならないよう 温めていたい

  • 短詩 失恋

    只今 心の修理中

  • 詩 あい

    むずかしいことばはいらない あいをつたえるのに とびっきりのえがおがあれば それだけでじゅうぶん ほんとうのおもいは もっとかんたんなはず むずかしくするのはかたくななこころ えがおをつくるのはすなおなゆうき

  • 短詩 雨

    それは 吹く事を忘れた 風の涙 それは 厚い雲のハンカチで拭い切れなかった 空の哀しみ    

  • 詩 落日

    日が翳ると心がしゅんとする 冗舌だった今日が 急に黙り込むと 寂しさが光り出す 薄い陽だまりを 布団をかけるように 影が覆って行く 夕闇が空の隙間から そわそわ落着かない 素振りを見せ始めると 地平線が大きな口を開けて 赤卵のような夕日を ぱくりと飲んだ 産経新聞「朝の詩」掲載

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  • 短詩 天気雨

    それは 光のように速い 心変わり

  • 短詩 夕立

    それは 極めて冷静な 思惑

  • 俳句

    夏空や誰が泊まるか星ホテル

  • 詩 風のハンカチ

    風が半分にしてくれた 心に湧いた悲しみを 暗い顔してるのが見えたのだろうか 泣きそうな顔がわかったのだろうか 風のハンカチは絹のハンカチより すべすべでふわふわ 見上げると 優しさを溢したような水色の空 木々を揺らす緑の風 目を閉じると 風のハンカチが頬を撫でて通り過ぎた  産経新聞「朝の詩」掲載... 続きをみる

  • 詩 にじ

    土砂降りの後に 大きな虹をよく見かけます だから 私は 思いっきり泣く事に決めている 哀しい時には だって その方が 心に大きな虹がかかり易いから

  • 俳句

    夏空や誰が泊まるか星ホテル

  • 詩 後悔

    思慮深さに欠けた言葉が 独り歩き 瞬きする間に 哀しみの海 涙も巻き込んで 音叉のように 響き嘆く 残されて行くものは 愁いの先に 青い溜息 白い涙 大海に浮かぶ 後悔が  ぷかり ぷかり  

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  • 詩 心の洗濯

    雨に濡れたシャツなら すぐに乾くけれど 涙にぬれた心は 乾きにくい だから 風が笑う優しい日に 心の洗濯をよくして 太陽の温もりを仕舞って置きたい             産経新聞「朝の詩」掲載

  • 詩 ともしび

    暗闇にぽつんと灯る ろうそくの炎 溜息ひとつですぐに 消えたしまいそう 涙一粒ほどのか細い炎 でも そんな炎でも 手を翳すととても温かい 心に宿る小さな笑顔みたい それは 明日をも照らす一縷の光 とても胸が熱くなる 風に揺れる度に 消え入りそうになるけれど 寂しさの中にそっと咲いた やさしい花  ... 続きをみる

  • 詩 心よ

    さあ 行っておいで でも また戻っておいで 私は何時だってここに居るから エネルギッシュ夏空に 憧れを探して見たり 緑の中を駆け抜けるのも良い 遠い田舎の路をてくてくと 歩くのも楽しいだろう 途中 出会った少女の笑い声に 想いを寄せるのも一興 目をとめた道端の可憐な花に 人生を重ねる事も美しい そ... 続きをみる

  • 詩 落とし物

    尖った言葉が飛び交う日 私は暗い海の貝になるれ 哀しみの花が咲いた日 私は路傍の石になる 心に空いた針穴から 落としてしまった小さな笑顔 何処へ行ったか行方知れず 心がすうすうして仕方ありません 拾った方は届けて下さい             令和5年9月30日 産経新聞掲載