詩 心よ
さあ 行っておいで
でも また戻っておいで
私は何時だってここに居るから
エネルギッシュ夏空に
憧れを探して見たり
緑の中を駆け抜けるのも良い
遠い田舎の路をてくてくと
歩くのも楽しいだろう
途中 出会った少女の笑い声に
想いを寄せるのも一興
目をとめた道端の可憐な花に
人生を重ねる事も美しい
そうして
気が済むまで飛び回ったら
穏やかな生まれたての
朝のような顔をして
パラソルをさした貴婦人のように
さっそうと青空を帰っておいで
嫌おうと好こうと
お前の故郷は
ここしかないのだから
文芸埼玉106号掲載
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