詩 夜の海
季節が
おもむろに
痩せた横顔を見せた夜
静けさに
萎んだ心を浮かべていたら
意地悪な手つきをした
風波が
それを浚って行った
空の海で
涙星を幾つも並べては
涼しい風で手紙を書いて
切なさの封筒に入れてみる
さらさらと星砂の音がして
想いの星が流れて消えた
夜の海は何処までも深く
浮かぶ星は限りなく
私は何時も独りです
寂しさを透かして見れば
黒い海に
影のように月が浮かぶ
朝日新聞 ローカル版 2018年 12月 掲載
詩を主にブログに載せております
日々の心模様、自然の様子などを拙い言葉で
綴っております
季節が
おもむろに
痩せた横顔を見せた夜
静けさに
萎んだ心を浮かべていたら
意地悪な手つきをした
風波が
それを浚って行った
空の海で
涙星を幾つも並べては
涼しい風で手紙を書いて
切なさの封筒に入れてみる
さらさらと星砂の音がして
想いの星が流れて消えた
夜の海は何処までも深く
浮かぶ星は限りなく
私は何時も独りです
寂しさを透かして見れば
黒い海に
影のように月が浮かぶ
朝日新聞 ローカル版 2018年 12月 掲載
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