#詩 春の足音
朝空けが優しかったので
風がひらひら笑っていた
嬉しくなって 思わず
通り過ぎる風を手バサミで
ちょきんと切ってみた
切り口から 勢いよく
冬が溶け出した
零れ落ちては
枯れ葉の上で
きらきらと光っている
土の中では
寝飽きた春の子供たちが
耳をダンボにして
外の気配を感じている
もうすぐ
もうすぐ
春風が
軽やかな足音をなびかせ
虹色の夢を膨らませてやってくる
2018年4月 「詩とファンタジー」かまくら春秋社 掲載
イラストは無料素材の借り物です
詩を主にブログに載せております
日々の心模様、自然の様子などを拙い言葉で
綴っております
朝空けが優しかったので
風がひらひら笑っていた
嬉しくなって 思わず
通り過ぎる風を手バサミで
ちょきんと切ってみた
切り口から 勢いよく
冬が溶け出した
零れ落ちては
枯れ葉の上で
きらきらと光っている
土の中では
寝飽きた春の子供たちが
耳をダンボにして
外の気配を感じている
もうすぐ
もうすぐ
春風が
軽やかな足音をなびかせ
虹色の夢を膨らませてやってくる
2018年4月 「詩とファンタジー」かまくら春秋社 掲載
イラストは無料素材の借り物です
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