#詩 冬の森
深々と
冷たさが迷い込む
冬の森は
朴訥としてとても寡黙だ
もう
落とす涙も無くなった裸木は
寂しさも悲しみも静けさに隠し
覚悟を深めて行く
あの輝いだ日々など
微塵の欠片も無い
目の前に居るのは
身を削り心を無にして
孤独と向き合う
まるで
阿闍梨をめざす修行僧
あるいわ
幾つもの華奢な手を空に翳し
一心不乱に祈りを捧げる
慈悲深い千手観音だ
森は私に体を張って
その生きざまを見せる
冷たい風が吹く度に
森の溜息が
私の耳元で木霊する
朝日新聞 ローカル版 掲載
詩を主にブログに載せております
日々の心模様、自然の様子などを拙い言葉で
綴っております
深々と
冷たさが迷い込む
冬の森は
朴訥としてとても寡黙だ
もう
落とす涙も無くなった裸木は
寂しさも悲しみも静けさに隠し
覚悟を深めて行く
あの輝いだ日々など
微塵の欠片も無い
目の前に居るのは
身を削り心を無にして
孤独と向き合う
まるで
阿闍梨をめざす修行僧
あるいわ
幾つもの華奢な手を空に翳し
一心不乱に祈りを捧げる
慈悲深い千手観音だ
森は私に体を張って
その生きざまを見せる
冷たい風が吹く度に
森の溜息が
私の耳元で木霊する
朝日新聞 ローカル版 掲載
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