#詩 過ぎ去りし日々
波立つ寂しさの向こうで
過去が揺れる
過ぎ去りし日々は
懐かしく愛おしい
冷たい風に洗い流される
旧い過去
手慣れた手つきで秋化粧する
澄んだ瞳の空
心変わりした女(ひと)のように
もう未来しか見ていない
過去に未練はさらさらない
私といえば
ロマンチストと言えば
聞えが良いが
過去にこだわる女々しい輩
ワンコイン芝居を演じては
孤独を詠う痩せた似非詩人を
気取ってみる
寂しさの針にひっかかり
私の時計は止まったままだ
波立つ寂しさの向こうで
過去が揺れる
イラストは無料素材の借り物です
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