#ポエム
垂れ込めた樺色の空に
浮かぶ思い何もなく
切なさを
セピア色の溜息にして
無造作に空に投げて見る
所詮
独りぼっちの私に
誰も 何も 語ろうとしない
風も黙って見てるだけ
踊り出すのは
せいぜい
気まぐれな沈黙か
邪な貧しい想いだけ
くたびれた今日が
大きな欠伸をすると
西の空が
茜色に枯れて行く
滲む山の端
とき色に染まる雲
明日へ帰る夕日
夕闇が
夜を誘いに出かけると
細く長くなった
ビルの影を栞にして
今日が
ぱたっと
物語を閉じた
写真は無料素材の借り物です
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